根管治療
Root canal treatment
歯の寿命が決まる
大切な根管治療
歯の根の神経の治療は歯の寿命を左右する大事な治療です。放置せずに早期発見早期治療をしましょう!
根管治療とは?
歯の内部には、歯の健康を維持するために血管や神経が存在します。この神経や血管が収まる場所を歯髄と呼びます。この歯髄が通っている細い管が根管になります。
この歯髄の中に虫歯の原因菌の感染が広がって歯髄炎、根尖性歯周炎になった場合に、必要となるのが根管治療なのです。
根管治療は、感染した歯髄を取り除き、根管内部を殺菌して歯髄があった空洞にお薬を詰めて密封します。
根管治療の必要するケース
根管治療は下記のような場合に治療が必要となります。
- 虫歯が進行し、痛みが強い場合
- 物を噛むと痛む。
- 無症状だが、レントゲンで根の先が黒く、影が見える
- 歯茎に白いできものが有る(膿の出口)
- 歯茎が腫れて痛む
根管治療の成功率
世界的な臨床データでは、抜髄根管治療と感染根管治療とでは大きく異なります。また、根の先の骨の中が化膿している根尖性歯周炎 ※1 が存在するかしないかによっても、成功率は大きく異なります。
根管治療は放置すればするほど成功率は下がってしまいますので、おかしいなと思ったら早期に治療することが良いでしょう。
※1 根尖性歯周炎:歯根の周囲の組織(根尖歯周組織)に細菌の感染が広がり、病巣が拡大してしまい歯根の尖端に炎症が起きて膿がたまった状態。
成功率 | |
---|---|
根尖病巣(根尖性歯周炎)無し | 60~90% |
根尖病巣(根尖性歯周炎)有り | 40~70% |
根管治療の種類
抜髄根管治療(神経を抜く根管治療)
歯の根の管を根管といい、通常、根管の中には神経や血管が存在します。虫歯が進行し、神経まで達する事により痛みが強くなると、残念ですが根管内の神経を取り除く必要があります。また痛みなどの症状が無くても、虫歯を除去し、神経が出てしまった場合(大きさによる)、その状態によっては神経を残せない場合もあります。そして神経を取った後、根管内を消毒し、材料を詰め、菌が繁殖しない様にします。これを抜髄根管治療といいます。
感染根管治療(神経が無い歯に対して行う根管治療)
以前、抜髄根管治療を受けている歯、もしくは何らかの原因で神経が死んでしまった歯の根管に対して行う治療です。根管内に汚染物質が存在し、それを徹底的に除去、洗浄、消毒をし、最終的に根管内を緊密に材料で詰める治療です。
Unfortunately if you can't leave your teeth
残念ながら歯を残せなかった場合
本来であれば根管治療でご自身の歯を残す事が最善と私達も考えております。しかし、残念ながら重度な根尖性歯周炎などで救えないこともあります。
その場合、抜歯をする必要があります。その後、入れ歯やインプラントが選択肢に挙がります。私達は天然歯に近い噛み心地が味わえる機能回復するインプラント治療をファーストチョイスと考えております。
インプラント治療は天然歯の根の部分の代わりをするチタン製の人工歯根を入れて、再び噛む機能を回復させる治療のことです。